2014年7月29日火曜日

夏と言えば…夏祭浪花鑑!!


所用で行った東京で、ぽっかり空いた1日。
せっかくだから、と銀座の歌舞伎座へ。
「夏祭浪花鑑」を幕見で観てきました。


見所が多い演目ですが、私が思わずぐっと来たのは、お辰さん。
玉三郎さんが演じてらっしゃいました。

自らの美貌のせいで、大切な役目(磯之丞を預かる)を任せられない、
と言われ、それなら美しくなくなればいいんでしょ、とばかりに
鉄弓で顔に傷をつけます。そのあと、おつぎさんに
「そんな顔になって、徳兵衛さんに嫌われはしないかえ?」と言われ
「こちの人が好くのはここじゃない。ここでござんす」と、
胸をぽん、と叩いて花道を去って行くのが、すごくかっこ良かった。
美しいのに、美しさではないところに自分の自信を持っているって
すてき!

あと、中車さんの関西弁が完璧でした。
堪能したんだけれど、もうちょっと浪速ことばのイントネーションが
きちんと出来ていればなぁ…。

新鮮だったのは、
義太夫も、文楽よりもつるんとした美しい声(文楽の義太夫は少し
嗄れたような声に味があります)だったこと。
台詞も七五調ではなく、現代演劇に近かったこと。
久々に観たら、久々なりの発見や楽しみかたがありますね。


今日は幕見で、4階だったのですが、とってもきれいで見やすい劇場でした。
「立ち見ですね」と言われていたのですが、運良くちょうど真ん中に
空席があり、座らせていただくことができました!
初めてイヤホンガイドも使ったのですが、これはおすすめです。
見所を的確に教えてくれます。


一幕見だと、1200〜1800円くらいで観られるので、ぜひ皆様もどうぞ!


最後は、歌舞伎座近くの喫茶店でのショット。
一杯950円のコーヒー。めちゃくちゃ美味しかったです。
歌舞伎座のお隣にある、昔からある喫茶店です。何杯も飲めそうな軽やかさ
だったけど、お高い…。
レアチーズケーキもあっさりしていて、私好み♡







2014年7月26日土曜日

振付家って…。

今日は、「エトワール・ガラ2014」を観てきました。
パリ・オペラ座バレエ団を筆頭に、シュツットガルトや
ハンブルクからも、超一流ダンサーたちが集まって…。

演目は、というと、クラシックは「眠り〜」くらいで
その他はコンテンポラリー。
ノイマイヤー、プティ、ゲッケなどの作品が並びました。
私が特に惹かれたのは、アンジュラン・プレルジョカージュ振付の
「ル・パルク」より”解放のパ・ド・ドゥ”。
衣装がとてもナチュラルで(ちょっとホテルのパジャマみたい・笑)
強くあり儚くも感じられる二人の関係性が、
ドラマチックすぎず描かれているように思いました。
あとは、ジェローム・ロビンズ振付の「牧神の午後」。
全く見つめ合わない男女なのに、悲しくも強い関係性を感じます。

コンテンポラリーダンスの男女は、得てして姉と弟に見えるなぁ、と
思うのですが、今回観ていて思ったのは、
振付家によって、”女性に何を投影するか”が違うのがとても興味深い。
プティは、どんな作品でも女性の中にコケティッシュな要素が
含まれていますし、
ノイマイヤーは、柔らかくたおやかなもの、
ニジンスキーは、男性を補完するもの、
という所でしょうか?
振付家によって、母性、処女性、美の偶像、悲しさ、など違いますが
この振付家にとって、女性というのがどういうものであるか、というのが
ガラではよく伝わる気がします。

もちろん、「ノイマイヤーはそんなもんじゃない!」などの意見もあると
思いますが、楽しみ方の一つ、ということで…。

2014年7月22日火曜日

NDT2の幸乃さんのコンテンポラリーダンスワークショップ!!

今日ご紹介するワークショップは、
NDT2でダンサーとして活躍中の高浦幸乃さんのワークショップです。

2009年ローザンヌ国際バレエコンクールでスイス本選に進んだ後、
ジョン・ノイマイヤー率いるナショナルジュニアバレエ団(ハンブルク)
の第一期メンバーに。ドイツのダンス雑誌「tanz」では、2013年に
期待されるアーティスト31人、に選ばれたそう。
今シーズンからNDT2で踊っている、という輝かしい経歴の持ち主です。

が、まだ、21歳かな?
すごく若くて、ほわわん、としたすてきなダンサー。
世界で初めての高浦幸乃さんのワークショップです。
とっても優しくて、心の澄んだ魅力的な女性ですが、
コンテを踊っているときは、冴え冴えです。



2014年夏期講習会(RGBレイグランバレエ)
対 象:小学2年生以上。ダンス経験不問。コンテの基礎から丁寧に
    進めます!
服装等:動きやすい服装、
    コンテシューズ・清潔な靴下・裸足・バレエシューズ
    (スニーカー・ヒールのあるものは不可)
    飲み物とタオル
会 場:RGBレイグランバレエ堺スタジオ
    大阪市営地下鉄御堂筋線「新金岡」駅徒歩10分
    大阪市営地下鉄/南海高野線「なかもず」駅徒歩15分
費 用:1レッスン2,500円(全日3レッスン7,000円)
日 程:A 8月8日(金)18:00〜19:30
    B8月9日(土)18:00〜19:30
    C8月10日(日)13:00〜14:30
申し込み方法:
    rgb7@ezweb.ne.jp または fax 072-257-8072
    「RGB2014夏期講習会」係まで、
     1.受講者氏名、2.連絡先、3.希望クラス(A〜C)
    4.年齢、5.性別、6.ダンス歴
    をお知らせください。
    2日以内に事務局より折り返しご確認の連絡をいたします。
    事務局からの連絡を以て、お申し込み完了となります。

*事務局より連絡がない場合は、お知らせください。
*定員になり次第、締め切りとさせていただきます。


会場、お申し込み先の、RGBレイグランバレエは、
こちらのweb siteからご確認ください。

高浦幸乃さんのプロフィールはこちらから(英語です)。
(RGBの中にも、少し前の活動の様子があります)


2014年7月20日日曜日

観ないと出来ないこともある

舞台を観て、書く。
私の仕事には、そういう機会が結構あります。

観たものを書くのは難しい。
観たもの、感じたことは、その人の主観なので、論理的に書こうと
しても、なかなか言葉が及ばなかったり、省略しすぎたり、という
ことがあります。
そんなときは、他人の目で文章を直してもらうことが、とても大切。

一方で、「観ないと書けない」表現、というのは必ずあります。
内容自体に、編集者(他者)の手が入るのは、まずい。
これは、したらあかんことです。
観てない人には、書けそうで書けないことがある。
「きっとこうやったんやろ?」という推測でも、絶対にそこは
書いたらあきません。

それは、食べたことのないものについて、さも食べたかのように話す
のと同じです。
それは駄目でしょ。
でも、書くことになると、やってしまう人は結構居るんです。


まず、観てください。
まずい芝居でも、どうしようもないダンスでも、もちろんすばらしい
舞台でも、なんでも、観てないのに批評したらあきません。
いつも観てるカンパニーでも、今回観てなかったら
その舞台の感想は、言えないのですよ(これ、案外やっちゃう人
多いように思います)。

この、流通とインターネットの普及しまくった世界なのに、
特定の場所で、特定の時間に、限られただけが、高いお金を払ってしか
体験できないことがある。
なんと贅沢な体験なのでしょう。

あなたはそこで観たものについて、感想を言う権利があります。
何を感じるのも自由です。
面白かったら、それをじっくり味わうのもよし、人に言いまくるのもよし。
つまんないと思ったら、思いっきり怒っていいんです。

願わくは、「こいつ、観てないな」というものに気づく心の感度を
あげて行きたいし、あがって行ってほしいな、と思う。

観たから出来ることがある。
観ないとしたらあかんことも、ある。

2014年7月19日土曜日

「演劇」について、思うこと。

今、とある演劇公演に携わっています。

稽古場では散漫に見えた劇世界が、
舞台装置の上に場所を移し、照明や音響が入ることで
一本芯の通った「作品」になる瞬間を目の当たりにするのは
裏方冥利に尽きる瞬間。

でも一方で、
「演劇」として表現をする必要があるの?と思ってしまう作品に
出会うことも、けっして少なくはないのです。

「これやったら、小説の方がいいやん」
「これやったら、歌ってたらいいやん」
「これやったら、家で一人でやっとき」

正直、怒りながら劇場を出ることも、しばしば。
人はどういうか知らない。
でも、私は「演劇でなければならない!」という切実な作品を見たい。
例えば、小説や誰かの人生を本歌取りにした作品だったとして
「これなら本読んでるのと一緒だ…」「ドキュメンタリーテレビ
みたいだなぁ」と思うような芝居に、演劇としての魅力を感じないのです。


あと、滑舌が悪いのもイライラする。
滑舌が良すぎて、台詞がカキカキしてるのは嫌だけど
長音、ハ行、同じ母音が続くとき、などしっかり喋れないのがすごく
気になる…。


だんだん愚痴みたいになってきたけど
自分がどこに重点を置いて舞台を観るか、と言うのは
考えてみると面白いことです。
自分なりの善し悪しの評価基準が時代の潮流と違うこともあるかもしれないけど
軸を持っている、というのは、俳優にも観客にも
もしかしたら結構大事なことなのかも知れません。

2014年7月18日金曜日

ちょっと遅くなりましたが…。マイ奈良掲載!




さて、7月号の「My奈良」のLife Styleという紙面に
原稿を掲載しています。

毎回、その人の人生の岐路やお仕事について伺うコーナー。
今回は、公共ホールで企画の仕事をしておられる方を
取り上げました。

私のかつての大先輩でもあります。

今回は、「書く」という仕事について、見つめ直すことに
なりました。
というのも、ギリギリで全面書き直しのハプニング!

毎回、「自分には、この人はこう見える」ということを
突き詰めて、こだわって書いているのですが、
「面白い」記事が、「いい」記事だとは限りません。
それで書かれる側が「これは残念な記事です」と仰れば
私は書き直します。
もちろん、ライターの中にはご自身の方向性を貫く方も
居られるでしょう。
けれど、私にとってはこのページは取材相手との共同作業。
「この記事では嫌です」ということになれば、また新たな
切り口を見つける他無いのです。

と言うわけで、今回はかなり土壇場の踏ん張りで書きました。
渾身の原稿が没になったのは辛かったけれど、
とても良い経験だったなぁ、と思います。

そして、私にとっては尊敬すべき方です。
「制作」という仕事について、少しはご紹介できたかな??

2014年7月17日木曜日

つづいて…。森優貴さんのワークショップ in 神戸!


8月は、森優貴さんのワークショップもありますよ。
毎年恒例の行事!
といっても過言ではない森さんのワークショップ。

こちらは、私のお友達でもある田村ゆう子さんの
オーガナイズです。とってもハートフルな女性なんです♪

そして、森さんもすごくフェアな方で、
ぜーったいに手抜きせずに一人一人を見てくださいます。
私も去年、ワークショップを見学させていただいたのですが
なんというか、「フェア」という言葉がぴったり来るのです。
受講者一人一人を尊重(respect)しておられるのがとても
伝わってきます。
だから、みなさん落ち着いて課題に取り組んでおられました。

森さんも、毎年神戸に戻っていらっしゃるのをとても
楽しみにしているんだそうです。
ぜひ、こちらもご参加検討してみてくださいね。

ドイツ、レーゲンスブルク歌劇場芸術監督/振付家 森優貴氏による
コンテンポラリーダンスワークショップです。

【日時】8月15日(金)〜17日(日)

10:00-11:30 クラスA
11:30-13:00 クラスB
14:00-17:00 クラスC

【内容】
〈クラスA・B〉(対象者:初級〜上級 中学生以上)
身体の使い方を考えるクラスです。

〈クラスC〉(対象者:中級以上、舞踊歴5年以上)
クリエイションのクラスです。作品を踊ります。詳しい内容は当日、
森が集まった受講生を見て決めます。

【会場】
神戸アートビレッジセンター

【受講費】
〈クラスA及び、B〉1回 3,000円
        3日間7,500円

〈クラスC〉1回 4,500円
3日間 11,000円

〈クラスA(またはB)とクラスC〉
1日 6,500円
3日間 18,000円

〈全クラス参加〉        
1日 8,000円
3日間 20,000円

【申し込み方法】

以下を内容を明記の上、メールをお送り下さい。

1.名前
2.参加日程・クラス
3.メールアドレス
4.電話番号

〈送り先〉田村ゆう子
yktmr7.28@leto.eonet.ne.jp
又は0905040までお電話下さい。

お申し込み後、確認メールが返信されます。
申し込み後、数日しても確認メールが来ない場合は、
お手数ですがご連絡ください。


森優貴氏(レーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニー芸術
監督/振付家)については以下のサイトをご参照ください。


レーゲンスブルグ劇場公式ウェブ
www.theaterregensburg.de
www.facebook.com/theaterregensburg

森優貴ウェブ
http://yukimori-opaquevase.jimdo.com/

一夜限り!の平山素子さんワークショップ in 名古屋!

みなさま、ご無沙汰しております。

朗報がございます。
平山素子さんのワークショップ、開講です!!

といっても、今回は名古屋。そして一日!

短い〜!とお思いかも知れませんが、その分、
ご予定の調整がつけられる方も
多いかも知れません。
ぜひぜひ、ご参加ください。

因みに、今回の主催は、わたくしではございません。
年明けの「象の会」に出演頂いた、あの!!三輪亜希子さんなのです〜!
ぱちぱち。
と言うわけで、私も微力ながらお手伝いさせていただきます。

関西の方も、関東にお住まいの方も、もちろん中部の方も、
ぜひこの機会にご参加ください。

三輪さんからのご案内、下記の通りです。

お申し込みの方は、eldeseo3@gmail.comに、
件名を「名古屋 平山素子WS」として

・お名前
・ご連絡先
・ダンス歴(あれば。ジャンルと年数)

をお知らせください。
お知りになりたいことがある方も、
件名を「名古屋 平山素子WS」として
内容をお知らせください(お名前もお書き添えくださいね)。

質問して「やっぱり辞めます」というのもOKですので、お気軽に♪
ダンス歴が短くて自信無いわ〜、という方が毎回居られますが
平山さんは、参加者の動きを見て内容を考えてくださるので、
思い詰めずに(!)ご参加くださいね。
周りの人が踊れてようが踊れてまいが、
ご自身のために参加していただくのですから。
踊りに自信がない人をほったらかしにしたり、
嫌そうな顔で見たりするような
ワークショップには絶対になりませんから、ご安心ください
(そんな講師やメンバーがいるワークショップは、絶対繁栄させたく
ないです。コーディネーターとして切に思っています)。

もちろん、「踊るの大好き!!」「もっとレベルアップしたい」
という方には、びっしびししごいてもらえる2時間になると思うので、
覚悟してきてください(笑)。

素子さんも、三輪さんも、そして福島も、皆様のご参加をお待ちしております!




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☆平山素子ダンスワークショップ開催☆
日時:7月31日(木)19時~21時 
場所:お申し込み頂いた方に直接お知らせします(名古屋市内あるいは近郊)
金額:2000円