今年はシェイクスピア生誕450年だそうです。
生きていたら450歳。
って考えると、「ホンマに居はってんなぁ」と
不思議な感慨。
そんな訳で、今夏はシェイクスピアを2本観ました。
どちらも「ハムレット」。
私も大学時代、夏に「ハムレット」に出演したことが
あるのです(遠い目…)。
ハムレット、いろんな人が訳されてますね。
とある演出家の方が、面白いことを仰っていました。
「原作が1つきりでも、翻訳は100にも200の作品にもなる」と。
翻訳作品の場合、ゼーッタイに越えられない壁がある。
それは、時代であり、環境であり、風俗風習であり。
韻の踏み方であり、その地域の言葉が持つ抑揚であり。
そのニュアンスを、完璧に伝えるなんてできないものね。
しかし、だからこそ翻訳ってジレンマがあり、同時に訳す醍醐味が
あるんだろうな、と思う。
正直言って、私はシェイクスピアがあまり好きではありません。
イギリスの作家があまり好きではなくて…。
でも、「ハムレット」の持つ多面性
ひいては、シェイクスピア作品の面白さ、を感じられるようになったのは
大人になったからなのか、何なのか。
まだまだ学ぶことがある。
なんて思う、2014年の夏でございました。