所用で行った東京で、ぽっかり空いた1日。
せっかくだから、と銀座の歌舞伎座へ。
「夏祭浪花鑑」を幕見で観てきました。
見所が多い演目ですが、私が思わずぐっと来たのは、お辰さん。
玉三郎さんが演じてらっしゃいました。
自らの美貌のせいで、大切な役目(磯之丞を預かる)を任せられない、
と言われ、それなら美しくなくなればいいんでしょ、とばかりに
鉄弓で顔に傷をつけます。そのあと、おつぎさんに
「そんな顔になって、徳兵衛さんに嫌われはしないかえ?」と言われ
「こちの人が好くのはここじゃない。ここでござんす」と、
胸をぽん、と叩いて花道を去って行くのが、すごくかっこ良かった。
美しいのに、美しさではないところに自分の自信を持っているって
すてき!
あと、中車さんの関西弁が完璧でした。
堪能したんだけれど、もうちょっと浪速ことばのイントネーションが
きちんと出来ていればなぁ…。
新鮮だったのは、
義太夫も、文楽よりもつるんとした美しい声(文楽の義太夫は少し
嗄れたような声に味があります)だったこと。
台詞も七五調ではなく、現代演劇に近かったこと。
久々に観たら、久々なりの発見や楽しみかたがありますね。
今日は幕見で、4階だったのですが、とってもきれいで見やすい劇場でした。
「立ち見ですね」と言われていたのですが、運良くちょうど真ん中に
空席があり、座らせていただくことができました!
初めてイヤホンガイドも使ったのですが、これはおすすめです。
見所を的確に教えてくれます。
一幕見だと、1200〜1800円くらいで観られるので、ぜひ皆様もどうぞ!
最後は、歌舞伎座近くの喫茶店でのショット。
一杯950円のコーヒー。めちゃくちゃ美味しかったです。
歌舞伎座のお隣にある、昔からある喫茶店です。何杯も飲めそうな軽やかさ
だったけど、お高い…。
レアチーズケーキもあっさりしていて、私好み♡
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