2014年8月4日月曜日

バレエの発表会と、カテゴライズの話。


昨日は、ずっとお世話になっているバレエ教室の発表会でした。
といっても、私は出ません(^^; お手伝いさんです。

どんな発表会でもそうだと思いますが、
本番を待つ子どもの背中は、切ないほどにたくましい。
自分の出番の直前には、仲間の輪からそっと離れ、舞台をじっと見てる。
孤独という名の緊張と闘う姿。
で、舞台に立って、照明がつくと、キラキラしてるねんな〜。



今回、コンテンポラリーダンスの作品がありまして、
NDT2のダンサーの子が振付・出演を果たしてくれました。
中高生と、小学生と共演したんですが、
中高生と一緒に踊っていても小学生の子たちは、
不思議と目がいきます。
踊りとして面白い。
バレエの子がコンテンポラリーを踊るとき、振りを覚えて踊る、
というだけで、何となく上っ面感があって、面白くないな〜って
思うことがあるんですが、子どもたちは
「これはバレエ」「これはモダン」「これはハウス」とか
カテゴライズせずに、ただただ踊っていて。
きっと、「この踊りって…なんなんやろうな〜」と思いながら
やってねんねやろうな、とは思うんですけどね。


そんなちびっ子の踊りを観ながら
「なんかモダンっぽいけど子どもが踊るコンテンポラリーダンスって
癖がなくていいな」と思っていた私。
完全に毒されてます、カテゴライズという偏見に。
とほほ。



2014年8月1日金曜日

素子さんのワークショップ

今日は、名古屋での平山素子さんワークショップ。
19時〜21時までの2時間でした。

集まったのは20名弱で、メンバーは20〜40代くらいかな??
私がオーガナイズするときは、10代の学生さん、
ローティーンの方が混じることも多いのですが、今回は
年齢も近く(12歳と22歳の10歳差と、32歳と42歳の10歳差は
違いが大きいものですから)、統一感があるように思いました。
そして、男性が3人もいた!
これはとてもいいなぁ、と思いました。


からだの中でピンポン球を跳ねさせる、とか
からだにクリームを塗る、とか
イメージから動きを創っていくプロセスとか、

早く、ゆっくりを混ぜながら歩く。止まってみるとか

エクササイズをふまえて、自分で動きを構成してみる、とか。

皆さん、苦心しながらも果敢に取り組まれていました。


コンテンポラリーダンスは何でもあり!!と思われがちですが
盲滅法、思いつくままに動いているのは、
私はあまり好きではありません。
そういった意味でも、今回のワークショップのように
「インテリジェンスのある身体を意識する」というのは
コンテンポラリーダンスで、けっこう重要だと感じています。
なので、素子さんのワークショップに意義を感じているのですよね。


また、コンテンポラリーダンスは特に、
創作者がきちんと意図を持って動きを創っているのか
踊る人は、この動きの面白さ(ドラマ性、意味、作者の意図など
なんでもいいんだけどさ)について、ハテナ?ってなっていないか
というのが露骨に見え隠れするんですよね…。
そりゃもう、クラシックバレエとかとは格段の差で。
バレエはアンデオール、ターンナウト、高く、細く…という
明らかな法律があるけれど、コンテンポラリーダンスは
そうではないから、どうしてここの位置までなのか、なんでこの早さ
なのか、いつ動き出すのか、みたいなことに説得力がなければならない。
その意味で、インテリジェンスのある身体、というのが必要になって
くると思うのです。

メソッドはこれでなくちゃ駄目、とは思わないし
メソッドなんてくそくらえ、でもいいんだけど
やはり研ぎすまされた身体、というのが、必要だと思うのです。
息長く踊ろうとすれば。




なんてことを思いながら、見学していたのでした。
ちゃんちゃん。

2014年7月29日火曜日

夏と言えば…夏祭浪花鑑!!


所用で行った東京で、ぽっかり空いた1日。
せっかくだから、と銀座の歌舞伎座へ。
「夏祭浪花鑑」を幕見で観てきました。


見所が多い演目ですが、私が思わずぐっと来たのは、お辰さん。
玉三郎さんが演じてらっしゃいました。

自らの美貌のせいで、大切な役目(磯之丞を預かる)を任せられない、
と言われ、それなら美しくなくなればいいんでしょ、とばかりに
鉄弓で顔に傷をつけます。そのあと、おつぎさんに
「そんな顔になって、徳兵衛さんに嫌われはしないかえ?」と言われ
「こちの人が好くのはここじゃない。ここでござんす」と、
胸をぽん、と叩いて花道を去って行くのが、すごくかっこ良かった。
美しいのに、美しさではないところに自分の自信を持っているって
すてき!

あと、中車さんの関西弁が完璧でした。
堪能したんだけれど、もうちょっと浪速ことばのイントネーションが
きちんと出来ていればなぁ…。

新鮮だったのは、
義太夫も、文楽よりもつるんとした美しい声(文楽の義太夫は少し
嗄れたような声に味があります)だったこと。
台詞も七五調ではなく、現代演劇に近かったこと。
久々に観たら、久々なりの発見や楽しみかたがありますね。


今日は幕見で、4階だったのですが、とってもきれいで見やすい劇場でした。
「立ち見ですね」と言われていたのですが、運良くちょうど真ん中に
空席があり、座らせていただくことができました!
初めてイヤホンガイドも使ったのですが、これはおすすめです。
見所を的確に教えてくれます。


一幕見だと、1200〜1800円くらいで観られるので、ぜひ皆様もどうぞ!


最後は、歌舞伎座近くの喫茶店でのショット。
一杯950円のコーヒー。めちゃくちゃ美味しかったです。
歌舞伎座のお隣にある、昔からある喫茶店です。何杯も飲めそうな軽やかさ
だったけど、お高い…。
レアチーズケーキもあっさりしていて、私好み♡







2014年7月26日土曜日

振付家って…。

今日は、「エトワール・ガラ2014」を観てきました。
パリ・オペラ座バレエ団を筆頭に、シュツットガルトや
ハンブルクからも、超一流ダンサーたちが集まって…。

演目は、というと、クラシックは「眠り〜」くらいで
その他はコンテンポラリー。
ノイマイヤー、プティ、ゲッケなどの作品が並びました。
私が特に惹かれたのは、アンジュラン・プレルジョカージュ振付の
「ル・パルク」より”解放のパ・ド・ドゥ”。
衣装がとてもナチュラルで(ちょっとホテルのパジャマみたい・笑)
強くあり儚くも感じられる二人の関係性が、
ドラマチックすぎず描かれているように思いました。
あとは、ジェローム・ロビンズ振付の「牧神の午後」。
全く見つめ合わない男女なのに、悲しくも強い関係性を感じます。

コンテンポラリーダンスの男女は、得てして姉と弟に見えるなぁ、と
思うのですが、今回観ていて思ったのは、
振付家によって、”女性に何を投影するか”が違うのがとても興味深い。
プティは、どんな作品でも女性の中にコケティッシュな要素が
含まれていますし、
ノイマイヤーは、柔らかくたおやかなもの、
ニジンスキーは、男性を補完するもの、
という所でしょうか?
振付家によって、母性、処女性、美の偶像、悲しさ、など違いますが
この振付家にとって、女性というのがどういうものであるか、というのが
ガラではよく伝わる気がします。

もちろん、「ノイマイヤーはそんなもんじゃない!」などの意見もあると
思いますが、楽しみ方の一つ、ということで…。

2014年7月22日火曜日

NDT2の幸乃さんのコンテンポラリーダンスワークショップ!!

今日ご紹介するワークショップは、
NDT2でダンサーとして活躍中の高浦幸乃さんのワークショップです。

2009年ローザンヌ国際バレエコンクールでスイス本選に進んだ後、
ジョン・ノイマイヤー率いるナショナルジュニアバレエ団(ハンブルク)
の第一期メンバーに。ドイツのダンス雑誌「tanz」では、2013年に
期待されるアーティスト31人、に選ばれたそう。
今シーズンからNDT2で踊っている、という輝かしい経歴の持ち主です。

が、まだ、21歳かな?
すごく若くて、ほわわん、としたすてきなダンサー。
世界で初めての高浦幸乃さんのワークショップです。
とっても優しくて、心の澄んだ魅力的な女性ですが、
コンテを踊っているときは、冴え冴えです。



2014年夏期講習会(RGBレイグランバレエ)
対 象:小学2年生以上。ダンス経験不問。コンテの基礎から丁寧に
    進めます!
服装等:動きやすい服装、
    コンテシューズ・清潔な靴下・裸足・バレエシューズ
    (スニーカー・ヒールのあるものは不可)
    飲み物とタオル
会 場:RGBレイグランバレエ堺スタジオ
    大阪市営地下鉄御堂筋線「新金岡」駅徒歩10分
    大阪市営地下鉄/南海高野線「なかもず」駅徒歩15分
費 用:1レッスン2,500円(全日3レッスン7,000円)
日 程:A 8月8日(金)18:00〜19:30
    B8月9日(土)18:00〜19:30
    C8月10日(日)13:00〜14:30
申し込み方法:
    rgb7@ezweb.ne.jp または fax 072-257-8072
    「RGB2014夏期講習会」係まで、
     1.受講者氏名、2.連絡先、3.希望クラス(A〜C)
    4.年齢、5.性別、6.ダンス歴
    をお知らせください。
    2日以内に事務局より折り返しご確認の連絡をいたします。
    事務局からの連絡を以て、お申し込み完了となります。

*事務局より連絡がない場合は、お知らせください。
*定員になり次第、締め切りとさせていただきます。


会場、お申し込み先の、RGBレイグランバレエは、
こちらのweb siteからご確認ください。

高浦幸乃さんのプロフィールはこちらから(英語です)。
(RGBの中にも、少し前の活動の様子があります)


2014年7月20日日曜日

観ないと出来ないこともある

舞台を観て、書く。
私の仕事には、そういう機会が結構あります。

観たものを書くのは難しい。
観たもの、感じたことは、その人の主観なので、論理的に書こうと
しても、なかなか言葉が及ばなかったり、省略しすぎたり、という
ことがあります。
そんなときは、他人の目で文章を直してもらうことが、とても大切。

一方で、「観ないと書けない」表現、というのは必ずあります。
内容自体に、編集者(他者)の手が入るのは、まずい。
これは、したらあかんことです。
観てない人には、書けそうで書けないことがある。
「きっとこうやったんやろ?」という推測でも、絶対にそこは
書いたらあきません。

それは、食べたことのないものについて、さも食べたかのように話す
のと同じです。
それは駄目でしょ。
でも、書くことになると、やってしまう人は結構居るんです。


まず、観てください。
まずい芝居でも、どうしようもないダンスでも、もちろんすばらしい
舞台でも、なんでも、観てないのに批評したらあきません。
いつも観てるカンパニーでも、今回観てなかったら
その舞台の感想は、言えないのですよ(これ、案外やっちゃう人
多いように思います)。

この、流通とインターネットの普及しまくった世界なのに、
特定の場所で、特定の時間に、限られただけが、高いお金を払ってしか
体験できないことがある。
なんと贅沢な体験なのでしょう。

あなたはそこで観たものについて、感想を言う権利があります。
何を感じるのも自由です。
面白かったら、それをじっくり味わうのもよし、人に言いまくるのもよし。
つまんないと思ったら、思いっきり怒っていいんです。

願わくは、「こいつ、観てないな」というものに気づく心の感度を
あげて行きたいし、あがって行ってほしいな、と思う。

観たから出来ることがある。
観ないとしたらあかんことも、ある。

2014年7月19日土曜日

「演劇」について、思うこと。

今、とある演劇公演に携わっています。

稽古場では散漫に見えた劇世界が、
舞台装置の上に場所を移し、照明や音響が入ることで
一本芯の通った「作品」になる瞬間を目の当たりにするのは
裏方冥利に尽きる瞬間。

でも一方で、
「演劇」として表現をする必要があるの?と思ってしまう作品に
出会うことも、けっして少なくはないのです。

「これやったら、小説の方がいいやん」
「これやったら、歌ってたらいいやん」
「これやったら、家で一人でやっとき」

正直、怒りながら劇場を出ることも、しばしば。
人はどういうか知らない。
でも、私は「演劇でなければならない!」という切実な作品を見たい。
例えば、小説や誰かの人生を本歌取りにした作品だったとして
「これなら本読んでるのと一緒だ…」「ドキュメンタリーテレビ
みたいだなぁ」と思うような芝居に、演劇としての魅力を感じないのです。


あと、滑舌が悪いのもイライラする。
滑舌が良すぎて、台詞がカキカキしてるのは嫌だけど
長音、ハ行、同じ母音が続くとき、などしっかり喋れないのがすごく
気になる…。


だんだん愚痴みたいになってきたけど
自分がどこに重点を置いて舞台を観るか、と言うのは
考えてみると面白いことです。
自分なりの善し悪しの評価基準が時代の潮流と違うこともあるかもしれないけど
軸を持っている、というのは、俳優にも観客にも
もしかしたら結構大事なことなのかも知れません。