2011年6月28日火曜日

観劇録:20110618「月食のあと」

ちょっと前の話ですが、6月18日に兵庫の芸文で平山素子さんの「月食のあと」を観てきました。二年前にあいトリで上演されたもの再演、というかリクリエイション版でした。
今回はソロということで、いい意味でマニアックさもしっかり。舞台上もかなり暗くしてあったのですが、お客さんは水を打ったように静かに、食い入るように見つめておられました。
素子さんの舞台は、いつも、客席がとにかく静かで、すごく集中して観ているのが分かります。舞台上の張りつめた空気を、観客席も共有していて、本当にいい空間なんです。
暗い舞台空間に、ちらちら光るLED。そしてぼんやり浮かび上がる素子さんの身体。宇宙のエネルギーのなんちゃら(す、すいません…)と対応した明かり作りになっているそうですが、私には、その姿が、熱帯夜の「夜だけど、なんかが息づいてる!」という蠢きに見えて、なんだか懐かしい気持ちになりました。

見逃した方は、7月22,23日に愛知県芸術劇場で最終公演があるので、ぜひご覧ください。関西からもバスなら片道2,000円位で行けますし、おすすめです。

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