今回役者として出演する女優さん2名は、いずれも本職がダンサーの方です。
ですので、色々勝手の違うところもありますが、原則的に芝居のワークショップ方式で進めています。
いよいよ、戯曲も全体像が固まる稿が出来まして、色々煮詰める段階です。
今回は上演時間(30分程度を見込んでいます)の割に、場面転換や人物の入れ替わりが多く
そこをどうクリアするかが課題。
出演者が七転八倒して、産みの作業をしています。
どうぞお楽しみに!
と、言う訳で、「僕らの履歴書」のチラシに掲載する呼び込み文を掲載してみます。
長文ですが、ご興味のある方はぜひ読んでください。
インタビューの聞き手は中川雄介。話し手は、ロシア人主婦、中国人アルバイター、大衆演劇の道具方、性同一性障害の学生、など一見特殊な人に見えるけれど、でも有名人でも権力者でもなく、我々と同じ世間に生きている人たちです。
人選のポイントは、この人の履歴書を見てみたい(履歴を聞いてみたい)という人、かつ前向きに生きている、という点です。
そもそも、履歴書というのは、その人の経歴を示してはいますが、その人のことを誠実に表している訳ではないので、その人の「履歴」を知ることのできる「書」を作ってみたいと思いました。そのために、「この人の履歴を知りたい!」と思う人を選んだ訳です。そうして聞き取った人生は、一見自分の人生とはあまりにかけ離れたものに見えるようで、でも自分の人生もどこかで何かが違っていれば、こうなったかも知れない、という可能性を孕んでいる、自分の人生と裏腹なものもであるんじゃないかという投げかけです。
展示物は、それをある意味「恒常的な」存在として展示したもので、演劇の方は、それをある意味「刹那的な」表現として提案させます。
なので、2つの表現の動機は同じところにあるのです、実は。
0 件のコメント:
コメントを投稿