2014年8月5日火曜日

国立文楽劇場「女殺油地獄」!!



「女殺油地獄」
字面だけでもなんとおどろおどろしい。

知っている方も多いと思いますが、近松門左衛門の名作です。
今日は、この演目の千秋楽。
人形浄瑠璃で観てきました。

この写真の与兵衛くん、金持ちのぼんぼんなのに、放蕩三昧。
おまけに家庭内暴力はするわ、異父兄妹のおかちに嘘はつかせるわ
借金はあちこちで作るわ、のどうしょうもない若者。
ついに家を勘当され、近所の油屋の奥さん(お吉)を
遊ぶ金と借金返済のお金欲しさに殺してしまう、というお話。
殺す場所が油屋の店内で、逃げ惑うお吉が油壷をなぎ倒したり
升や漏斗を投げ、辺りは油まみれ。
その中を、つるつるつるつる滑りながら逃げ、殺し、という
凄まじい場があるのです。

いやぁ、これ。
与兵衛くんも悪いけど、甘やかした親が悪い。
継父ということで、与兵衛くんの好き放題を咎めない父親。
「いつかは心を入れ替えて店を継いでくれる」と甘やかす母親。
きっと、与兵衛くんが求めた愛情は、そんなものではなくて
ちゃんと自分と向き合ってくれる親、だったんだろうなぁ。


呂勢太夫さんの情あふるる語りは今日も全開で、
寛太郎さんの絢爛な三味線は聴きごたえ抜群でした。
そして、病気休演の燕三さんの代役を務め清志郎さん。
最初は「大丈夫?なんだかむちゃくちゃ不安そう(お顔立ち??)。
と思っていましたが、クライマックスに向かってメキメキと
勢いを増す三味線!
こんなにタフな三味線を弾かはる人なんや、と。


それにしても、返す返すこの作品。
教訓めいたくだりは一切ないものの、いろいろ考えさせられます。



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